2018~2019season 東北CXシリーズ第3戦 Fukushima Airport Round 《Part 1》 C1 &CL1/2/3

「東北CX初開催の福島空港公園 積田連が移籍前最後のレースでC1初優勝、 CL1優勝は東北スペシャリスト須藤むつみ」

年末に原稿は仕上げたものの遅すぎ年内に編集部で処理できず かつ全カテゴリーをカバーしたボリューム感 センチメンタルに過ぎるスクリプトなどが影響しボツになったようだ^^;

ということで自分のブログにしてみましたが C1とCLだけでも結構なボリュームでした

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東北CXシリーズ第3戦は例年開催していた郡山の大槻公園が改修工事のため使用不可となり、急遽代替え会場の選定作業が行われた。そして大会一か月前に地区担当のあぶくまサイクリングクラブの守備範囲でもある福島空港公園で開催とのアナウンスを受けた。

しかし会場は決まったものの開催実績が無いコース、レイアウト構想や現地詳細調査とコース設定のための準備作業、空港会社側との調整等が目白押しとなり 特に通常であれば数日で終わるコース作りための草刈りや藪払いに一か月にわたり毎週のようにスタッフが入りコースを拡げてきたようだ。

こうした苦労の末に出来上がった全長2.3kmのコース。 

空港敷地内の滑走路を見下ろす高台のホームフィールドと滑走路に向かう斜面とその下の平坦なエプロンの間にコースは切られていた。十分な広さの敷地の中に余裕のあるレイアウトが取られ見晴らしも良いので移動しての観戦もアップダウンがあるわりに楽そうだ。

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今回福島空港会社から使用許可を得た会場は航空法により離着陸時の保安エリア として高さ2m以上の物体を設置できないため入り口には2mのスケールを持った検査員が立っていた。

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計測テントが壊れた訳ではなく その2mの高さ制限を守るため低くセット された

しかし選手には担ぎ必至の直登スロープ、キャンバーやアップダウンのあるコーナー、トリッキーなドロップオフベンドの下り シケインの置かれた直線を往復するコース下部、そこからフィニッシュラインまでの登り基調の勾配などのオーガナイザー菅田氏のセットアップが趣向を凝らしておもてなししてくれるコースとなっていた。

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大会会場は滑走路を挟んで空港ビルの向かい側 小さく選手達やコーステープが見える。

今回のコース設定は ほぼドライとなったコンディションもあり高速でかつパワー系踏み踏み型という印象で 選手たちの意見も概ねそのようなものだった。

試走後の臼杵レーシングのC1加藤 健悟選手に訊くと、「C1レベルであれば酷くトリッキーなエリアは無いが とにかく脚に来るコースなので早めに売り切れないよう注意して行きたいですね」と語った。

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チームメートのサポートにつく 臼杵レーシング 加藤

朝の試走時間は ちょうど福島空港乗り入れ唯一の中型機 大阪行きのB737の離陸と重なり、選手も観客もしばし飛び上がる機体を見送ったのち、競技は開始された。

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朝8時の大阪行きが離陸

C1+ CJ

16名+ジュニア1名がスタートボックスに並んだ。

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C1 スタートボックス「今日は連(積田連)の日だよな〜」と 加藤 健悟(臼杵レーシング)がぼそっと呟く。

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Team CHAINRINGとして最後のレースとなる 積田連


スタートはうまく飛び出した 加藤 健悟(臼杵レーシング)がホールショットを取り、それを来年からはSNEL CYCLOCROSS TEAMへの移籍が決まっている積田 連(Team CHAINRING)と 久保田 冬吾(東北学院大学自転車競技部CX班)が追う。

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加藤 健悟(臼杵レーシング)がホールショットをとり 先行して行く

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1周目のシケイン 積田は加藤から離れない

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積田のバニーホップ 全周回飛び続けた

この三名はそのままパックを形成し早々と後続を引き離す。そして1周目の計測ラインに積田連を先頭に5分台で戻ってくると 短いとは言え あまり聞いたことのない10周のレースに決定された。

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積田のチームメイト齋藤 拓真(TEAM CHAINRING)も毎回バニーホップを 決める

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キャンバーを登るトップパック、前半は3名のドッグファイトが続く

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キャンバーを下るトップパック、レース中盤になってもパックは維持された

4周目でトラブルのあった久保田が遅れると積田と加藤のマッチレースとなった。

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Top Packから遅れつつもキャンバーを行く久保田 冬吾(東北学院大学自転車競技部 CX班)

乗車技術やコーナーテクニックでは定評のある二人はほぼ互角でポジションを入れ替えながら6分台前半のラップを刻む。シケインをバニーホップで抜ける積田に対しトラディショナルな降車で処理する加藤だが5周目わずかに遅れを取ると付き位置のタイトなランデブーが難しくなり 6周目以降徐々に離れ始める。

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6周目 ペースの落ちた加藤の引き離しにはいる積田

気温は低かったが軽い脱水からか脚が攣り始めたためペースを維持出来なかったとレース後加藤は語った。

その後は誰にも絡まれることもなく積田は6分30秒の変わらぬペースで独走を続けフィニッシュラインを越えた。今季C1にカテゴライズして初めてのそしてTeam CHAINRING所属としては最後となるレースを優勝で終えた。

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積田連 C1初優勝

遅れた加藤はそれでも6分50秒前後を維持し後続からポジションは守り2位。

久保田は加藤を追い上げるも届くには至らず3位となった。

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伸びが無くなった終盤3位久保田が迫るが 再度プレッシャーを上げて2位を守 った加藤

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急坂のキャンバー中段まで乗車で登る霜山 誠一(PAX PROJECT)5周目にDNFとなる

 

今大会でジュニア時代の積田同様 実戦トレーニングを兼ねた「東北方式」でC1との同時出走を認められた柳澤 創(Team CHAINRING)先シーズン東北CXプロジェクト最終戦 SUGOでC2に昇格すると現チームに加入しC2/ジュニアでも結果を出している。

先日の全日本シクロクロス選手権でもジュニア2位となった柳澤は 今回C1のトップパックに並ぶ6分30秒前後でラップを重ねながらジュニア既定の40分を7周回してレースを終えたが その時点でC1 3番手の久保田に次ぐ好位置だった。

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C1トップに迫る勢いを見せる CJ柳澤 創(TeamCHAINRING)

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CJ柳澤 創(TeamCHAINRING) すでに世界選の内定も得ていた

4位には今シーズンすでに9戦目と積極的にツアーを行う後藤 啓(LipattiJewelry)

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4位に入った後藤 啓(Lipatti Jewelry

5位には先シーズンから1年でC1に昇格した中村龍吉(acu-power RACINGTEAM)が入った。

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ロードやトラックでの代表経験が多い 中村 龍吉(acu-power RACINGTEAM) シリーズ前戦 猪苗代ラウンドでC2優勝 今回が初のC1参戦だが高い走力で C1でも 上位に迫る活躍を見せ 5位でゴール。

 

そして6位には レギュラーカテゴリーにあってシンプルでしかし奥の深いシングルスピートにこだわる「あぶくまサイクリングクラブ」のトップレーサーであり今シーズン飯山でクラブ員念願のC1昇格を決めたばかりの國井 豊が飛びこみ気を吐いた。

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C1をシングルスピードで戦う國井 豊(abukumaサイクリングクラブ)6位 と健闘

C1優勝の積田連選手コメント 「自分を育ててくれた東北シリーズ また移籍前最後のレースで優勝できて良かったです。前半にパックで走行している時はかなりきつかったのですが、1人になってからは楽に進められました。今回は地元開催ということで多くのご声援が非常に励みになりました。次戦は年明けからですが残りのシーズンも全力で頑張りたいと思います。」



CL1

エントリー2名のCL1だが今回も猪苗代ラウンドに続きCL2+3との混走とすることで

華やかさを増すことができた。

コールアップに召喚されたのは CL1 2名、 CL2 3名、CL3  3名の 計8名、

そしてスタート。 先シーズンまでキッズクラスを走っていたCL3中学1年の菊地英(TEAM AIBE)は父 陽介から「力試しに狙ってみろ」と言われていたというホールショットを見事に決めて会場を沸かせた。

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3クラス同時スタートの女子CL1、CL2+3(CL2 と3は賞典も分けず競い合う)CL3デビューシーズンの菊地英(TEAM AIBE)がCL2,CL 1の選手を抑えて見事なホールショット。

しかし「お父さんからどこまで走ればホールショットになるのか聞いてなかった」と言う菊地は言葉通りフルパワーで踏み続けた末 さすがにペースの維持ができなくなる。

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ホールショットの後も懸命に回してホームエリアではしばらくトッ プを守る菊地と追う CL1須藤むつみ(Ready Go JAPAN)宮崎優花(サイクレスタ) CL2 鈴木成美(MilePost BMC Racing)等。

その状況を見たCL1須藤むつみ(Ready Go JAPAN)は 踏み足を強め一気に菊地をかわすと それ以降後続を断って独走状態に入った。

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キャンバーエリアに向かう前にタイミングを見て菊池をかわし そ のまま独走態勢に入っていく須藤。

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須藤を逃したパックの中でCL2+3のポディウム狙う走りを見せる菊池 一旦抜かれた前方のCL1宮崎を追うが後方からはCL2安達直子(潟鉄TRC)が迫る。

そして「だいたい主人が苦手なコースは私得意なんですよ、ここは自分に向いてるコース設定だと思う」と語る須藤は最初の周回を7分台前半で戻りCL1のレースは男子カテゴリーと同じ6周に決定、その須藤の第1ラップタイムに引っ張られたCL2+3の競技周回数も やはり男子の30分カテゴリーと同じ4周回となり競技時間もCL1並みの40分以上走ることになる選手も出るなど、お得で嬉しい費用対効果の高いレースが展開された。

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独走状態でシケインを抜ける 須藤

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完全な独走となっても見えない相手と競うように負荷をかけ続ける須藤

そして2周目以降も須藤は安定した7分台後半のラップを刻みながらグラベルTTを走っているかのような孤高のレースを続け46分後に一位のチェッカーを受けた。

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6周回を終えた CL1優勝 須藤のフィニッシュ

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宮崎はCL1 2位

2位は53分間耐えて走りきった宮崎優花(サイクレスタ)。

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安達はCL2+3 1位となる。高低差や担ぎの多い今回のコースを見て 自分のMTBではなく急遽レンタルしたシクロクロスバイクで出走したと言う

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シケインを行く高橋絵美はCL2+3 3位

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都内から大挙して遠征してきたMilePost BMC Racing チーム員はレー ス中この人からの激しい声援にさらされ続けた。ある意味1番の大会盛り上げ係だったか もしれない CL2鈴木成美。自身の出走ではチーム員からの激しい逆襲を受けるがそれをまた切り返す。

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2周目のキャンバーで 愛機KONA PRIVETE JAKEを担ぎ上げる菊地。  ハードなコースにレース後は「脚がもげそう」と嘆いていた。安達に抜かれたがそのまま 2位を守ってフィニッシュ。会場内の声援がいちばん大きかったかもしれない。

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4周で完了したCL2+3のポディウムメンバー

またこの東北シリーズのCL3菊池英(TEAM AIBE)のように恵まれた環境でキッズカテゴリーから力をつけレギュラーカテゴリーにステップアップして活躍する若手選手達がC4のエントリーリストに何人も見られる。彼らのような少年少女が今シーズンも各地で増えてきているのはこの競技に関わる者には嬉しい状況だろう。

 

須藤むつみ選手コメント

「今回は初めて開催されるコースということで入念に準備しました。その上で開催前日には会場入りしコース試走しましたが、海外コースに見受けられる芝地の重い長めの直線が続くダイナミックでパワフルなコースで楽しかったです。 レース本番では前大会に引き続き女子のみL1とL2+L3同時スタートで気合いが入りました。

L2の菊地 英選手が勢い良くホールショットを取ったので、自分にもスロットルがかかり彼女の勢いを使って抜いた後は高いペースをキープしながら走り続けました。そして熱い声援にも助けられ全6周回を気持ち良くトップで走りきることが出来ました。 今シーズンは諸々見直し中で悩むレースも多いですが、毎回アットホームな東北シクロクロスで少しですが手ごたえを得つつあります。まだシーズンは続きますがレースやレース運営を通じてシクロクロスを盛り上げるお手伝いを続けていきます!」

 

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物販やスポンサーブース 人気のカレーは早めに売り切れ その後焼きそばも無くなたようだった。


2018-12-23 東北CXシリーズ#3福島空港(東北 CX Project)主要結果
《 C1 》 16名
1位 積田 連(TeamCHAINRING)     1:03:57(2.3km x 10周回)  
2位 加藤 健悟(臼杵レーシング)              +0:45.6
3位 久保田 冬吾(東北学院大学自転車競技部 CX班)   +1:00.8
4位 後藤 啓(LipattiJewelry)      +2:34.4
5位 中村 龍吉 (acu-power RACINGTEAM) +4:01.4
6位 國井 豊(abukumaサイクリングクラブ)       +04:32.3

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《 CJ 》 1名 ? C1と混走
1位 柳澤 創(TeamCHAINRING) 0:45:21(2.3km x 7周回)

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《 CL1 》 2名
1位 須藤 むつみ(Ready Go JAPAN)   0:46:37 (2.3km x 6周回)
2位 宮崎 優花 (サイクレスタ)      +6:48.3

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《 CL2+3 》6名 (CL1と混走)
1位 安達 直子(潟鉄TRC)  CL2 0:34:02 
2位   菊地 英 (Team AIBE) CL3    + 0:40.6
3位 高橋 絵美 CL2 +01:59.7
4位 鈴木 成美 (MilePost BMC Racing ) CL2 +05:2.4
5位 高橋 麻由美 (MilePost BMC Racing ) CL3     +08:18.7
6位 高橋 純子 CL3 +10:06.3

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 Some photos borrowed from Takashi Saito、Thanks

XEBIO GROUP Presents 東北シクロクロスシリーズ第5戦 丸森ラウンド「強風の中 終始ハイペースを維持した山田大介(PAX PROJECT)がC1独走優勝を決める」

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シクロクロスシーズンも前週にJCX最終戦お台場での「シクロクロス東京」が終わりいよいよ終盤。

2018年2月18日、東北シクロクロスシリーズ第5戦は豪雪などの天候の影響か移動を諦めた選手のDNSも目立った。

それでも65名の選手が集まり 初開催の宮城県丸森町で行われた。

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グラウンドは昨日の試走の跡が凍りついて残って居た

 

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朝のうちはまだ無事だった計測ブース用テント

コースはスタートフィニッシュとインフィールドコースが切られたグラウンドエリアからそこを出て農耕地を抜け土手の階段を上り土手の草地部分と舗装部分を往復しグラウンド入口前に戻ると土手からのジグザグのキャンバーとドロップオフ さらにシケインを越えてグラウンドに再び戻る1周2.2kmで設定された。

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丸森町の全面的協力で大会のために解放され、数日前の雨で十分な水を含んだ町民グラウンドには前日土曜の試走で刻まれた無数の轍がそのまま凍り付いた状態でレースを迎え 午前中のC4、CM2+3はその凍った轍にしばしばステアを乱された。

また前日から暴風雪注意報が出された東北地方にあって雪こそ降らなかったが丸森町も晴天ながら一日を通して氷点下付近、更に風も強力で平均7m/s 最大で18m/sを超える北西の風が吹き荒れ冬の東北らしい様相を示した。

そのため各カテゴリーは強風との闘いもオプションで追加されたが、選手ばかりでは無く レース運営側も機材が倒れ、コーステープが切れ、計測テントのフレームが折れ倒壊するなどの対応に追われながらの荒れた執務となった。

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丸森町商工観光協会からは地元名産の寒干しのへそ大根のおでんや 東北に欠かせない玉こんにゃく、ゆず湯の無料配布や チキンバジルカレーライスや甘酒の販売、はちみつやイノシシ、タケノコを用いた各種地元特産品の物販 も行われた

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C4では今季ポディウムに中々届かなかった青山 高志(ハヤサカサイクルレーシングチーム)が優勝しC3への昇格を決めた。

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C4のホールショットは積田連の父でいつも普段着?の積田 高治(ツミタモータードットコム)その後ろに優勝した青山 高士(#6 ハヤサカサイクルレーシングチーム)等が付く

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土手エリアからキャンバー下ってドロップオフ後シケインに入りインフィールドのグラウンドに戻る。今回のコースセットで最も変化のあるレジオン

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土手の階段を登るC4選手達

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C4優勝の青山高士(ハヤサカサイクル レーシングチーム)

C3は2016年の蔵王ヒルクライム20歳以下でクラス優勝し高校では文化祭でシンクロもやるというWater Boy柳澤 創(仙台一高)、CM2+3では前戦 蔵王ラウンドで2位となった及川 修(柴田銀輪会)が優勝したが共に参加人数が足りず両名とも昇格は見送った。

 

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C3 CM2+3混走のスタート。ホールショットは佐藤恵太(WS/CSタカハシ・砂防林の会)背後にC3優勝した柳澤創(仙台一高(仮))が付く

f:id:abema145:20180317132454j:plain C3優勝した柳澤創(仙台一高(仮))

f:id:abema145:20180317132719j:plain CM2+3優勝の及川修(新発田銀輪会)

 

そして昼にかけてキッズカテゴリーは1kmの特設コースをCK1は一周、CK2/3は2周で行われた。

CK1(小学校低学年)は 蔵王で2位に入った我妻美音が優勝、しかしシリーズチャンピオンは我妻に続き2位で 今シーズンすでに3勝している佐々木 琉名(ベルエキップしびれ隊)に確定した、CK2(小学校中学年)はライバルの飯塚嵐(RinRinRacing)が不在の中、地元の成田光志が全体でも2位となるいつもの走りで前戦に続き優勝しシリーズチャンピオンも確定、CK3(小学校高学年)はこれも東北シリーズ常連で常勝の高橋壮(SAGAMI RACING)が路面や風に対応しながらも危なげなく優勝を決めシリーズチャンピオンも獲得した。

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CK1、2、3のスタート CK2優勝の成田光志がCK1常勝の高橋壮(SAGAMI RACING)を意識した走りを見せる。この4年生成田(そして時に遠征してくる同じ4年 飯塚嵐も) 対6年生高橋のレースは毎回 息の抜けない展開となる

f:id:abema145:20180317133739j:plain CK—3優勝 高橋壮(SAGAMI RACING)

f:id:abema145:20180317134210j:plain 高橋を追いつつ CK—2優勝の 成田光志

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CK1で 優勝した 我妻美音 (中央 レース写真無くてすみません)

 

その後は 当日参加もOKな未就学児童のカデットクラス。緩みだしたグラウンドの泥では抵抗が大きく進まないとみるや愛機ストライダーをやおら担いで走り出すクレバーなお嬢さんもいて 喝采を浴びた。

f:id:abema145:20180317141920j:plainキンダーのレーススタート 丸森町ゆるキャラ しょこ丸君も応援

 

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抵抗が多い区間ではやおらストライダーを抱えて走り出す キンダークラスの女子、             ストライダーでは最速の2位に入る

 

午後の試走が終わり 上位カテゴリーのレースに移行するが、グラウンドの路面はマッディな様子となり 強風とあいまって「これはこれで走りづらいよ」という選手の声もあった。

C2、CM1、CL1は混走、C2の30秒後にCM1、CL1がスタートするシーケンスで展開した。CM1、CL1には東北シリーズチャンピオン目前の須藤夫妻が出場。

 

CM1

7名の出走、タクティクスを効かせ東北ではすでに3勝している スドーマンこと須藤大輔(VOLCAオードビーBOMA)今回も上位を狙って行くが 強風にあおられた防護ネットにからまり落車、最後尾になりそこからの追撃だったが 転倒のフィジカルダメージもあったようで ペースを上げ切れず最後尾でレースを終えた。しかしレース展開の結果、最終戦を待たずにシリーズチャンピオンを獲得した。

須藤に変わって東北シリーズで何度かポディウムに立った伊藤敦弘(チバポンズ)が逃げ切り念願の優勝を果たす。

 

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1周目シケインCM1の伊藤 敦弘(チバポンズ)は 後半追い上げ 同走のC2のトップを上回るラップで優勝、後方で様子を伺う須藤大輔(VOLCAオードビーBOMA)は この直後に落車し大きく遅れをとる

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東北チャンピオン確定の須藤大輔(VOLCAオードビーBOMA)は落車影響でペースが上げられず

CL1 

前戦同様 須藤むつみ(Ready Go JAPAN)、宮崎優花(Cyclesta)の二名のみと寂しいエントリーとなった。CM1の後方で同時スタートした二人は先行する男子を追う位置で展開する。ダウンヒルが得意という宮崎はテクニカルなドロップオフ等では思い切りの良い走りで須藤を上回る速度を見せるが、前日の試走で側溝に落車した須藤もダメージは残さなかったようで いつもの地足の強さでトータルのラップは上回り宮崎を後方に置いていく。

そのまま 須藤むつみが優勝、夫婦そろってのシリーズチャンピオンも確定した。

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CL1優勝した須藤むつみ(Ready Go JAPAN)東北シリーズチャンピオンも決める

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宮崎 優花(Cyclesta)はアウトバックに出たところで須藤のペースに付き切れず遅れて行く

 

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午後には更に突風が強まり テントが破壊されてスッキリした風情の計測ブース

C1/CJ

C1の出走9名に ファルケンブルグ帰りのCJ 積田 連(TEAM CHAINRING)がいつも通りの40分限定で参加する。ホールショットは山田大介(PAX PROJECT)が取り、後方の選手との間合いを見ながらペースをコントロールしつつそのままエスケープにはいる。それを追うのは今シーズン猪苗代ラウンドからシクロクロスをはじめレースごとに無駄なく昇格しついにC1レーサーとなった三澤 優樹(郡山商業高校)だが2周目にトラブルで遅れ、以降中位リザルトに沈んだ。

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C1の スタート 山田大介(PAX PROJECT)と齋藤拓真(TEAM CHAINRING)が飛び出す

 

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ホールショットから逃げの態勢に入る山田大介(PAX PROJECT)だれも寄せ付けず終始トップを守った

 

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序盤山田を追撃するのは若手のCJ積田連(TEAM CHAINRING)とC1昇格後初レースの三澤 優樹(郡山商業高校)山田の速いペースに対応できず遅れて行く

シリーズチャンピオンを山田と争う今季東北で2勝している佐藤利英(Team CHAINRING)はスタートで遅れ更に枝が絡むメカトラで1周目は最後尾付近まで落ちる。立ちなおした後は佐藤らしい走りでもくもくとペースを上げ 3周目には山田に次ぐ二番手まで一気に登るが その時点でトップ山田とは更に70秒のクリアランス。佐藤はペースを落とすことなく5分40秒前後でラップを刻むが それを上回るペースの山田は5分30秒から中盤では更にペースアップ5分20秒台まで達し11周のレースを終えた山田は佐藤に2分の差をつけ優勝。シリーズポイントも佐藤と山田は同点で並んだが 山田は最終戦に参戦できないとのことなので佐藤が順当に最終戦でポイントを取ればシリーズチャンピオンは確定だろう。

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最後尾から3周目には2位まで追い上げた佐藤利英(TEAM CHAINRING)だがトップ山田大介(PAX PROJECT)のペースはそれを上回り単独2位のままレースを終える

 

霜山 誠一(PAX PROJECT)は最終周回まで後藤 啓(Lipatti Jewelry)との接近戦を演じ最後に振り切って3位を得、ポディウムに PAX PROJECT 2名が立つことになった。

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3位争いは山田のチームメイト 霜山 誠一(PAX PROJECT)が征する

 

C1と混走したCJ積田連(TEAM CHAINRING)のスタートは若干遅れたものの2周目から4周目にかけてはトップの山田の後方で2位から3位のポジションをキープしていたが5周目以降ペースが落ちだし レース終了の7周目にC1の8位相当でレースを終える。

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バニーホップのサービスしてくれた積田 連(TEAM CHAINRING) 、しかしレース自体は世界選の疲れからかあまり振るわず

 

レース後 表彰式の前に初の東北からの世界戦代表派遣となった積田連(TEAM CHAINRING)の報告会が行われ、オランダ滞在の様子 世界戦やその前週に参戦したC2レースやワールドカップのコースや海外選手の印象 機材面の特徴などが紹介された。そして 来年もまた世界選に選出されるよう来期はC1で成績を出して行きたいと語った。

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レース後コメント

C1 優勝 山田大介(PAX PROJECT)

今シーズンは今まで満足の行くレースが中々できず結果も今ひとつで 先週のお台場(シクロクロス東京)も噛み合わない結果でしたが 最近見直した練習内容の成果がようやく出たのか今日は良い結果を出すことができました。

 

CL1優勝 須藤むつみ(Ready Go JAPAN)

初めての会場は風が強く前日の雪の影響もあり あまり良くないコンディションの元でしたが良いレースができたと思います。おかげさまで夫婦共々年間チャンピオンが確定したようですので、最終戦の菅生でもチャンピオンにふさわしい走りで東北シクロクロスシリーズを盛り上げたいと思います。

 

CJ 優勝 積立連(TEAM CHAINRING)

申し訳無いことに 今日はあまり良い走りをすることが出来ませんでしたが 最終戦の菅生も参加しますので、そこではしっかり頑張って 皆さんに良い走りを見て貰えたらと思います。

 

CM1優勝 伊藤 敦弘(チバポンズ)

しばらくブランクがあったこともあり中々調子が上げられませんでしたが 徐々に走りは戻ってきたので 次戦の菅生でもまた結果が出せるよう頑張りたいと思います。

 

東北シクロクロスシリーズ 菅田 大会オーガナイザー

今日は大変風の強い中でしたが初の丸森町開催と言うことで 丸森町役場や観光協会の皆さんのご協力を頂いて無事開催することが出来ました。町では丸森サイクルプロジェクトとして10月7日にサイクリングイベントも予定されているそうですのでそちらのご検討もお願いします。また再来週は菅生でのシリーズ最終戦になりますが皆さんと盛り上げて行きたいと思いますので またよろしくお願いします

 

 

 「主なリザルト」

C1 2.2km x 11周

1位 山田大介 (PAX PROJECT)  1:01:24:793

2位 佐藤利英 (TEAM CHAINRING)+ 1:56:525

3位 霜山 誠一 (PAX PROJECT)  + 3:35:739

4位 後藤 啓 (Lipatti Jewelry)+3:40:459

5位 三澤 優樹     (郡山商業高校) +4:36:217

6位 齋藤 拓真     (TEAM CHAINRING) +4:43:761

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CJ   2.2km x 7周 

 1位 積田 連       (TEAM CHAINRING) 0:43:18:402

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CL1  2.2km x 5周

1位 須藤 むつみ  (Ready Go JAPAN) 0:38:25:655

2位 宮崎 優花     (Cyclesta)     + 2:26:876

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CM1 2.2km x 6周

1位 伊藤 敦弘     (チバポンズ) 0:37:00:673

2位 岩崎 恭二     (佐多塾)     +1:37:558

3位 田辺 隆文       (茨城CXレーシングチーム) +3:35:899

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C2表彰

 

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CM2+3 表彰

 

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C3 表彰

 

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C4 表彰

 

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CK3表彰

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CK2 表彰

 

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CK1表彰

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kadet Class表彰

 

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 © masakazu abe - Geese Optic/鹅光学 P.A.F.

Under the AQI hazard - 2017千森杯 丰台长辛店/2017 Qiansen Trophy Rd.1 Fengtai Baijin

フルテキストの記事掲載がタイミングが遅くボツになり 浮いたので、もったいないからここに。

タイトル的にはこんな感じ もしくは男女の優勝者名も加えるパターンでしょうか。

“ 千森杯第1ステージ:PM2.5の下 日本勢男子は竹之内が7位!女子は唐見11位を得る ” 

北京市西側郊外の豊台(Fentai)区は夏場はあまり酷くないという認識だったけど去年に比べひどく空気が悪く(台風に引かれてたのか?)AQI( Air Quality Index )は240(PM2.5が主)という状態で それがレースの明暗を分けたりもしたようでした。

(今回持って行った機材のうち直前に入手したNIKON D300ファームウェアが古すぎ絞りが全閉にしかならずに量産してしまった黒焦げ写真を増感しているので階調もなくクロマが出すぎた絵がかなりありますw)

しかし 書いてみるとボリューミーです いい写真も撮れてないのにwww

第2戦は スクリプトもできてないけど これ書いたから やらないとダメですねw

 

そして コメントいただいた選手の皆さん メディア掲載できなくてすみませんでした。

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遠征メンバー 選手とスタッフ

 

Prologue : 一般に馴染みのない大会なので簡単な解説も入れました

 

「昨年と同じ北京郊外の2か所の会場で開催されたアジア最高峰のシクロクロス大会 千森杯自転車競技施設の総合事業を手掛ける大連の体育競技施設建設企業グループ「千森集団」が主催 グループ会社の「北京千森体育文化有限公司」が実際の運営を行う今年で5回目の大会。 初年度はUCI C2レースを一回、二回目以降はC1の大会を2レースずつ行ってきている)今年は昨年とは逆に豊台区(Fengtai)で第一戦を迎えた。

 

日本遠征チームは8月31日に関空、羽田、成田からそれぞれ北京首都国際空港入り。関西からの便は夕方着だったが羽田、成田便はそれぞれ20時/21時に北京着だった。

遅い時間にも関わらず 到着ロビーにはボランティアの出迎えが待ち受け、先に着いた羽田組共々 会場に向かうシャトルバスまで案内してくれる。英語も話せる彼らは バスへの機材の積み込み時のこちらの要望をバスの運転手に伝えたりもする。

それを各国チームの到着スケジュールに合わせ行っている。

 

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空港から北京市西部の会場近くのホテルまでは60km バスで一時間ほどの距離だが

入国手続きや積込み含めホテル到着は真夜中になった。

式日程では翌9月1日午前中は恒例の近郊の観光ツアーが組まれていたが2日がレース当日ということもあり 到着日の遅い日本遠征チームは観光をキャンセルし全日を試走に充てることとした。

そのため 到着後割り当てられた部屋に機材と共に入るなり 各メカニックと選手の自転車組み立てと調整が明け方近くまで続いた。

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《試走》

夜のうちには気づかなかったが 朝になってみると、ホテル周囲の景色がかすんでいて

夏場の中国郊外にしては珍しく大気汚染が酷いことが伺えた。

EPAのサイトを観ると北京周辺のPM2.5の数値で240前後と汚染度5級 健康体でも屋外の長時間活動や屋外での激しい運動を控えるレベルだった。

 

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そんな中 ホテルのバフェで朝食を済ませた選手たちは自走で8kmほど離れた国立森林公園内のレース会場に向かい試走を行った。

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次第に晴れて気温も上がっていき湿度も高い、そして空気は変わらず霞んでいる。

 

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2年目のコースレイアウトは 基本的に去年と同じ。

スタート・フィニッシュのあるフラットな広場を中心に東西の丘を巡る高低差のあるコースで距離はUCI規定の最低値一周2.5km最大高低差22mという公称値。

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今年2017年のFengtaiコース図 (今年はデータ配布が無かったw)東の丘部分が延長代わりに広場のコースが短縮

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2016年のFengtaiコース図 2017年より東の丘部分が短い



コースは次第に足を削りそうな地味な登坂、その先のトリッキーな下りターン、泥、ダスティーでスリッピーな小砂利が浮く土 コンクリートアスファルトとサーフェースの切り替わりもめまぐるしい。

スタート後のダイナソアスロープ(恐竜の絵の垂れ幕付き)西の丘のフライオーバー、西から広場に一旦入った際にある双方向の2Wayフライオーバー、東の丘の階段などは

去年のままだが、昨年イェンス アダムス(ベルギー)が「平地部分は退屈だ」と言ったように不評だった広場に設けられた延々と続いた距離稼ぎのスイッチバックや平担部分は縮小され代わりに南の丘のハイキングルートを使った部分が延長され難易度を増していた。

コース長公称値は変わらず2.5km。空いた場所にはフードコートや選手用テントが設けられた。

 

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会場の一角 子供用遊技場やフードコートや物販ブースもあり 暑いさなか ありがたい事に密かにビールを売ってくれる屋台もあった。 この時期 盛りの地元名産ナツメ ザクロ(生絞り)ほおづき(食用完熟)や各種保存用肉料理も並び 気のいい地元の人たちが試食させてくれた。

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なつめはさっぱりしたリンゴの味と食感、ほおずきはなんとも言えないほんのりした香りと甘さ 
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肉料理コーナーは姐さんたちが色々試食させてくれる

 

 午後からコースインスペクション 規定に適合したコースであることの確認と修正 そしてコース内の異物や突起物の除去 安全確保を主眼に 選手が可能な限りレースに集中できるようUCI派遣のPCP(チーフコミッセール)スロヴァキアのミラノ ドヴォルザシクさんのチェックと指示が行われた。やはりコースは一部泥があるものの基本はドライでスリッピー このまま雨が無ければ明日も同じような状態でマシンコントロール能力の差が速度レンジの差になると思われた。

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特にこのコースが初めての選手にとって 試走はできればもう1日取りたいところだろうが 訪中スケジュールの都合でいたしかた無い。

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試走する日本選手

しかし 日本の一般的なレースのように当日のレースの合間や 前日でも限定された時間帯に制限されるのと違って 望めば丸一日でも走れるので 自由度は高い(コースは一部整備や設営が並行して進められているとしても)。

各自タイヤや空気圧 ポジションの微調整などセットアップを変えながら 感蝕の良いポイントを探っていく。

 

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昨年ここで優勝したチリン デル カルメン アルヴァラード(向かって右端)をエースに擁するオランダのクルールオプマート/BNS テクニクス サイクリングチーム

 

《9月2日レース当日》

エリート男女のレースは午後からなので 各選手は時程を考えながら朝食や昼食のタイミングをそれぞれ考え 補給食をどうするかも含め自分のレースのためのシーケンスに入って行く。

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ブッフェはあいかわず豪華

一足先に午前中行われるアマチュアのオープンレースを観るため朝から会場に入る。スタッフ用シャトルバスに乗り遅れ主催側メンバーのSUVに同乗させてもらい会場へ 純中国国産車メーカー 長城汽車製の「HAVAL h6」は中々良い車だった。

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会場ではすでに女子オープンレースが始まっていた。中国ではMTBの競技が盛んなのでそれと思われる選手と機材が UCIレースと同じコースを走る。

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男子のオープンレースには メカとしてやってきた 数名の欧米エリートチームのスタッフも賞典外参加して 中国でのレースを楽しんでいた。

 

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いつもの事だがコースは横断箇所が少なくコースわきの歩行導線も確保されてない上、保安要員の対応も杓子定規(特にはじめのうち)なのであまり自由に観戦 撮影ができるわけでは無い。メディアパスを出して貰っていてもその神通力は中々通じない。そして要所要所の撮影ポイントには 是もまた例年通り 一般観客より多いと思える人数の高級撮影機材を抱えた年配の男女カメラマンが集まっている。特にスタートやゴールシーンの撮影は人垣の隙間に潜り込むのに苦労する。

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参加選手は 今回主催者ができるだけ多くのUCIランキング100位以内の選手を集めたいとして段階的な選考を行った結果 男子は59名中 小坂光(宇都宮ブリッツエンシクロクロスチーム)を含む8名が100位以内 200位内では18名が選ばれ、女子は35名中100位以内が6名 200位以内では唐見美世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)含む15名の選手が選ばれた。

そして主催者が当初設定していた男女合わせて100名の招聘枠もほぼ満たされた。

 

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「今年はUCIランキング100位以内の選手を14名も招聘できた」と嬉しそうに語ってくれた毎年暖かいホスピタリティーで各国選手を迎えるオーガナイザーの宗彦興氏。

 

Women's Elite

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女子エリートレースの前に大会開会式 北京市市長や区長 体育局委員などのVIPとともに挨拶する大会プロモーター 千森グループの宗立山総経理(オーガナイザー宗彦興氏の父)

 

35名で行われたレース

 

昨年の豊台長辛店(Fengtai Changxindian) で優勝、続く延慶(Yanqing)では2位のポディウムに上がった オランダのチリン デル カルメン アルヴァラード(クルールオプマート/BNS テクニクス サイクリングチーム)は まだ19歳で先シーズンはU23の世界選7位 国内選手権4位等UCIランキングも43位と今年も期待できそうだ。他にも去年ポディウムに上がったアメリカ エミリー カチョレク(スクイッド)UCI 64位、キャサリン カミング(ハラペノ サイクリング/キング コグ)UCI 71位、 昨年はオーストラリア ナショナルチャンピオンジャージで北京を走ったレベッカ ルーク(Jブラッド アドベンチャーズUCI86位に加え 女子の参加者では今回UCIトップランカー34位となるベルギー国内選6位の ジョイス ヴァンデルベッケン (スティーブンス プロ サイクリング − ドーネン フォンデルモーレンCX チーム)等の選手が顔を並べるなか 日本勢は3名が挑む。

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ロードのオリンピアンでシクロクロスでは2001年 2002年のナショナルチャンピオン 現在国内ロードを競技復帰後圧倒的な強さで席巻しシクロクロスでも好成績を残す 唐見美世子弱虫ペダルサイクリングチーム)、そして 学生時代には豊岡英子 宮内佐季子等と並び三強を形成し就活ブランクの後 競技復帰してロードとシクロクロスで活躍する 福本千佳(Live GARDEN Bici Stelle)、2000年シクロクロス全日本チャンピオンのベテラン 須藤むつみ(Ready Go JAPAN)が出場する。

なお当初予定していた世界戦派遣メンバーでもあった 武田和佳(Liv) 今井美穂(前橋新田小)の2名は残念ながら参加できなかった。

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そして昼過ぎのレース、朝方降った雨の効果無く相変わらずダスティーなサーフェース、30度近い気温と高い湿度、そしてAQI(大気汚染指数)もPM2.5で240を超え昨日と変わらない健康被害の出るレベル。前日のライダースミーティングでPCPからの補水の許可と方法の確認に基づきほとんどの選手がバイクにボトルを装備する。

スタートグリッド最前列にはUCIランキング順の ベルギー1名、オランダ2名、アメリカ3名、オーストラリア2名が並ぶ

 

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スタートで一歩先に出たのは ベルギーのジョイス ヴァンデルベッケン (スティーブンス プロ サイクリング − ドーネン フォンデルモーレンCX チーム)、それにアメリカのエミリー カチョレク(スクイッド)、セレナ ゴードン(ジャイアント ファクトリー オフロード チーム)、オーストラリアのレベッカ ロック、ナオミ ウィリアムズ(Jブラッド アドベンチャーズ)と今年のお台場にも来てくれた選手が続き。

オランダUCIランキング77位のジェラルディ〜ネ “ヘルテ” ホーカ(2WCバーニゲン −  MTBリヒト ヴァジェット)、チリン デル カルメン アルヴァラード等と先頭集団を形成する

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スタート直後の先頭パック。中央アルヴァラードは5番手でコースに入る

 

そして唐見美世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)はグリッド中程からの発進だが 不得意?というスタートに集中し更に前方を伺える好位置で東の丘を登る。

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福本千佳(Live GARDEN Bici Stelle) 須藤むつみ(Ready Go JAPAN)は後方スタートということもあり沈んだ位置からの展開となる。

 

レースは1周目が終わり3名のトップパックがメイクした速度によって去年と同じ6周回と決定された。しかしコース設定で登りパートが増えたにもかかわらずペースは去年よりも早い 去年トップの平均速度より1km/h以上速い27.2km/h!

 

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トップはベルギーのヴァンデルベーケン、アメリカのカチョレク、ゴードンが続く

2週目に入ってオーバーペースと感じた二人のメルボルンっ子は後方に下がり、ここ豊台長辛店ステージのディフェンディングチャンピオンロッテルダムの陽気なアルヴァラードもコースから突然姿を消した(その後 彼女のリタイアDNFを知った)。

レース後彼女に話を聞くと「喉が痛み呼吸が苦しくて走り続けられずリタイアした」と大気汚染の影響を訴えていた。

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選択性が高く個人差も大きいと言われる大気汚染の症状だが何人かのデリケートな欧米選手は同様の症状を言っていた。

 

そしてその結果 2週目東の丘の降り口のフライオーバーでのトップ3はベルギーのヴァンデルベーケン、アメリカのカチョレク、ゴードンの3名。その後の周回もこのパックはローテーションしながら後方4位以下を引き離しながら終盤まで進んだ。

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終盤パノラマビジョン前を行く先頭パック 丘のエリアで先頭に立ったジョイス ヴァンデルベッケンとそれを追うセレナ ゴードン

最終周回の東の丘で何度目かのトップに回ったヴァンデルベーケンはそのまま仕掛け ゴードンがそれに反応したものの カチョレクは踏み遅れたか数秒離され西の丘の登りに入った。

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序盤 先頭パックのエミリー カチョレク



そしてフィニッシュラインに向けてホームストレートに入って来たのはヴァンデルベーケン 両手を上げ優勝。

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後続を離しフルパワーでフィニッシュに向かうジョイス ヴァンデルベッケン。後方を念のため確認すると 両手を上げてチェッカーを受けた。

2位ゴードン 3位カチョレク。

 

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ポディウムに上がる選手達と談笑する 大会プロモーター宗立山総経理 そして表彰式

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アメリカ女子のトップ3 ゴードン、カチョレク そして6位に入った サマンサ ルネルス

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記者会見のジョイス ヴァンデルベッケン。ベルギー国内選手権6位 国内ランキングも6位の彼女は ベルギーの国枠5人の今年の世界選手権には出られなかった さすがベルギー層が厚いと言うべきか。遠く東アジアまで来たが 大きい大会での優勝は久しぶりで非常に嬉しそうだった

上手くコースと噛み合わず踏み込み切れなかったという唐見はそれでもスタートポジションを守り11位とトップ10に迫る惜しいリザルトを残した。

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福本は24位 須藤は26位で トップ同一周回で完走。

 

《日本選手コメント》

唐見実世子弱虫ペダルサイクリングチーム)

「昨年の欧州での代表派遣レースでもまず課題はスタートだったが 今回は上手く行った。

しかしその後試走では走れて居たコーナーでのミスが重なり更に前に出ることが難しかった。

2戦目は試走で路面の状態も把握できたので しっかりとスピードに乗せたレースをしたい。」

 

福本千佳(Live GARDEN Bici Stelle)

「今シーズン用の新しいバイクのセッティングを試しながら身体も合わせている最中と言うこともあって最初は思うようには走れなかった。ただその後も試乗を繰り返し竹之内選手に乗り方やセッティングのアドバイスも受けて修正していることから段々楽にパワーを出せるようになってきたので 次のレースも楽しんで走りたい。」

 

須藤むつみ(Ready Go JAPAN)

「前日の試走で落車したが、大した怪我もなくレースをスタートできた。しかしその後メカニカルトラブルが続き 都度ピットサービスに助けてもらえたが 順位的には沈んでしまった。

次戦では修正して冷静に走って 結果を出して行きたい。」

 

リザルト 出走35名 完走33名(80%ルール無し)

1位 ジョイス ヴァンデルベーケン (スティーブンス プロ サイクリング − ドーネン フォンデルモーレンCX チーム)

2位 セレナ ゴードン(ジャイアント ファクトリー オフロード チーム)

3位 エミリー カチョレク(スクイッド)

11位 唐見美世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)

24位 福本千佳(Live GARDEN Bici Stelle)

26位 須藤むつみ(Ready Go JAPAN)

 

Men's Elite

そして男子は59名

千森杯の顔 大会の運営にも初期から関わって来た オランダのタイス アルが今年は日程が重なったMTB世界選手権出場のため北京入りを見送った。

去年見事トップ10入りを果たした前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)も同じくMTB世界選手権入りのため 不参加となった。

また去年北京でポディウムに上がり今年は東京シクロクロスにも参戦し また3度目のオーストラリア国内チャンピオンとなったクリス ジョンジュワード(Jブラッド アドベンチャーズ)も欧州に長期家族旅行ということで エントリーを見送った。

 

しかし千森杯レギュラー化しつつあるUCIランキング17位の スイスのマルセル ヴィルトハーベル(スコット−スラム MTB レーシング)同85位 一部にファンの多いデンマーク ケニス ハンセン(ジャイアント- アソス CXチーム)に加え UCIランキング56位 ベルギーのヨルベン ヴァン ティッヘルト(ERA-シアカス)  UCIランキング67位タイス ヴァン アメロンヘン(デスティル-ZZPR.nl)などのヨーロッパで活躍する選手も顔を見せた。

 

そして日本からは 遠征キャプテンとして千森杯4回目の出場となるランキング83位の小坂光宇都宮ブリッツェン シクロクロス チーム)はじめ2年続けての中国遠征となる織田聖弱虫ペダルサイクリングチーム)と同じく2回目の鉄人小坂正則(スワコレーシングチーム)、先シーズンポイントが稼げずランキングは227位だが長年ベルギーを拠点にして欧州のレースシーンで活躍する初参戦の竹之内悠(TOYO FRAME)に 同じく初参加の重田兼吾(Team CUORE)、斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)、中里仁(Speedvagen Family Racing)に加え 一年開けて2回目の参加となった向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)等の大部隊編成で挑む。

女子含め選手11名、スタッフを入れて16名の規模は 国としてもチームとしても今回最大で このためにオーガナイザーは異例の対応として日本語のできる社員を運営会社の千森体育公司から派遣 通訳スタッフとしてあてがってもくれた。

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日本語ボランティアの王伽俐(Wang Kari)さん

 

スタートボックスへはUCIランキング順でコールアップされる 小坂光は ヴィルトハーベルやティッヘルト,アメロンヘンと並んで 前列中央にポシションを取る。他の日本選手は3列目から後方にセットする。

 

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スタートは スイスのヴィルトハーベルの無酸素最大出力に 愛機アディクトが全力で応えた。ホールショットを決め、集団を数十メートル後方に残し一人 西の丘へ駆け上がっていく。

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スタート地点から離れ丘の入り口で構えていたため、後からオーストラリアのメカニックからi-Phoneの動画を観させてもらい知ったが、この時集団ではスタート後の直線から右コーナーを抜けたところで落車が発生し日本選手を含む一部の選手が一瞬足止めとなりその後の展開の明暗を分けた。

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斎藤朋寛もベルギーのティッヘルトと並んで6位の好位置でスタートを切った 

落車の影響を受けなかった斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)は集団先頭 ヨルベン ヴァン ティッヘルト(ERA-シアカス)と並ぶ好位置6番手で丘を登った。 

 

集団を飛び出したアメリカのマックス チャンス(テンスピード ヒーロー)、カナダのクレッグ リッチー(ガノー イーストン サイクリング)の2名が逃げるスイス人を追うが 長くは続かず遅れだし 代わりにベルギーのティッヘルトがトップを追走、2周目に4秒差に詰め4周目にはキャッチアップ、5周目に抜く。ヴィルトハーベルは自ら作った9周回のレースをここで失う。

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見事なホールショットから序盤独走に入ったヴィルトハーベル

 

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ヴィルトハーベル 次第にペースが落ち 徐々にティッヘルトにギャップを詰められて行く

ティッヘルトの追い上げも素晴らしいがヴィルトハーベルの速度が落ちていった印象もあった。翌日マルセル ヴィルトハーベルにペースの落ちた状況を聞いたら「喉をやられ呼吸が辛くなり速度を維持できなくなった」と話してくれた。

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ティッヘルト逆転しトップに


また10番手ほどでスタートしたアメリカ アンソニー クラーク(スクイッド)が大気汚染をものともしない好調さで この時3番手まで昇って来た。

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ただしトップ3は それぞれ間のギャップがあるためパックになることもなく最後までこの順位がキープされフィニッシュラインを超えた。

後方からは 2番手のマルセル ヴィルトハーベルの従兄弟 ミシャエル ヴィルトハーベル(スコット-スラム MTBレーシング)が序盤8位からポディウム手前の4位まで追い上げフィニッシュした。彼も従兄弟とは違い大気汚染耐性があるのか。

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そして日本勢、24番グリッドでスタート後の落車にも引っかかった竹之内悠(TOYO FRAME)が同じく落車後の追い上げを図る 欧州のレースで良く知るアメロンヘンをマークしながら3周目には10位 一旦その位置で落ち着くが再び終盤ブーストをかけ8周目で9位 最終9周回に入ったところで8位と好調さを見せながら 

先行した追走仲間のアメロンヘンに次ぐ7位でフィニッシュ

見事なトップ10入りを果たした。   

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前走アメロンヘン追う竹之内

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最終周回に8位で入る竹之内悠(TOYO FRAME)  更に一人抜いてフィニッシュ!           

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遠征キャプテン小坂光(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム)も竹之内同様 スタート後の落車影響を受け大きく後退、しかしその後の展開に恵まれず19位でフィニッシュ。

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初戦でまだフィジカルやキネマティクスが上がっていない時期ということもあり小坂正則20位。

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20位前後でスタートした織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)は2周目11位まであげその時点での日本選手トップの健闘を見せたが トラブルで中盤順位を落とし その後粘り強く走り続けたが挽回ならず日本勢としては小坂正則に次ぐ25位でレースを終えた。

 

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中里仁(Speedvagen Family Racing) 30位

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重田兼吾(Team CUORE)34位

 

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斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)38位 

 

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向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)47位 

 

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ゴールするティッヘルト

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男子はシャンパンファイト付き 

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リザルト 

出走59名 完走52名(80%ルール無し)

1位 ヨルベン ヴァン ティッヘルト(ERA-シアカス) 

2位 マルセル ヴィルトハーベル(スコット−スラム MTB レーシング)

3位 アンソニー クラーク(スクイッド)

7位 竹之内悠(TOYO FRAME)

19位 小坂光(宇都宮ブリッツエンシクロクロスチーム)

24位 小坂正則(スワコレーシングチーム)

25位 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)

30位 中里仁(Speedvagen Family Racing)

34位 重田兼吾(Team CUORE)

38位 斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)

47位 向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)

 

【日本選手コメント】

小坂光(宇都宮ブリッツエンシクロクロスチーム)

「最前列からのスタートも上手く行けたが直後の落車に絡み30番手ほどに落としてしまった。その後多少無理をしながらも前に上がって行きオランダ人等との3名パックになることができ少し落ち着けたが、そこで落車 バイクのダメージもあって大きく遅れてしまった。それからはソロになってしまったこともありペースが上げられなかった。そういうことで結果は出せなかったが初戦にしては体も動いて感覚も戻ってきている。次戦のコースは相性も良いので全力で良い走りをして行きたい。

また チームとしても皆いい雰囲気で走れているので良いと思う。」

 

織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)

「スタート直後の落車は上手くかわせて追い上げてカバーできたが、4周目にパンク その後もチェーン落ちが続くなど 噛み合わないレースになってしまった。次戦は修正して 去年とれなかったUCIポイントも狙って行きたい。」

 

小坂正則(スワコレーシングチーム)

「スタート直後自分の左サイドで起きた落車もかわせてトップの見える良い位置で走ることができたものの2周目に行けると思い ややオーバースピードで行った逆バンクコーナーで落車してしまい一時集中が切れてしまったがそのあと持ち直すことができた。去年に比べ登りが増えたコースだが 登り主体の練習の成果で苦にならず行けた。次戦のコースは昨年も感触良く走れたコースなので上手くコンディションを持って行き 昨年以上の結果を残したい。」

 

竹之内悠( TOYO FRAME)

「どんなレースでも自分の思い通りには行かないものだが、今回もスタート直後の落車に塞がれて遅れてしまった。

その後 同じように絡んで遅れたオランダのタイス ファン アメロンヘン選手に付いて上げて行った。

落車などで遅れることはヨーロッパのレースでも良くあることだが 強い選手はそこからでも再び上がって行って トップ10に入ったりする。

このトラブルで自分も強い気持ちになれ前を追い上げて行けた。欧米の選手は時差や食事、文化の違いなどで 本来彼らが地元で発揮するような力は出せて居ないと思うが それを踏まえても自分ではまぁまぁの結果だった。

次戦のコースは ベルギーやオランダのアマチュアレースなどに良くある 流れるように走る林間コースで 第1戦以上に地形を活かした考えられたコースだと思う。砂などのハザードはないがこのコースでは慣れているヨーロッパの選手が速いと思う。次戦に向けても鬼頭メカや福本選手と気持ちを合わせて 良い結果を残して行きたい。」

 

重田兼吾(Team CUORE)

「(UCI)ポイント登録のトラブルがあり」最後尾スタートだったが スタート直後の落車をかわせたことで順位を上げられた。しかしその後 連続するコーナーの立ち上がりの踏み込みの遅れが蓄積して大きな差になるとか テクニカルなエリアでの処理やフィジカルの海外選手との差が出てしまった。次の2戦目も課題は同じだと思うが コーナーの進入処理や後方選手の警戒などに気をつけて 少しでも挽回できるよう頑張りたい。」

 

斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)

「最初の落車にも巻き込まれず 良い位置で走り出せたが 5周目のピット付近で 少し間の開いてしまった前の選手に詰めようとして焦り 落車/負傷してしまった。やはり準備不足 特にフィジカルを上げ切れてなかった。次戦コースはさらにフィジカルが重要なので パックに上手く乗ってつなげて行きたい。」

 

中里仁(Speedvagen Family Racing)

「1戦目のコース路面がスリッピーで踏み切れずリズムに乗ることができなかった。

2戦目はそれよりも得意と思えるコースなので 上手く流れに乗せて行きたい。」

 

向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)

「途中2回の落車に絡んでしまい その後もペースがかみ合わず残念な結果でした。

2戦目は得意なコースなので 切り替えて頑張りたい。」

 

日本遠征チーム

〈Men Elite〉

小坂光(宇都宮ブリッツエンシクロクロスチーム)※キャプテン

織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)

小坂正則(スワコレーシングチーム)

竹之内悠(TOYO FRAME)

重田兼吾(Team CUORE)

斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)

中里仁(Speedvagen Family Racing)

向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)

 

〈Women Elite〉

唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)

福本千佳(Live GARDEN Bici Stelle)

須藤むつみ(Ready Go JAPAN)

 

〈Staff〉

佐藤成彦(弱虫ペダルサイクリングチーム)

池本秀紀(宇都宮ブリッツエンシクロクロスチーム)

鬼頭拓也(Toyo Frame)

高木政佳(Team CUORE)

諏訪孝浩(SNEL CYCLOCROSS TEAM)※総監督

 

東洋フレーム トークショー / TOYO FRAME Talk Event @ Kachidoki Tokyo w Erwin Vervecken & Yu Takenouchi

2017年7月10日(月)、勝どきの東洋フレーム東京ギャラリー

かつてシクロクロス世界チャンピオンに3度輝いたベルギーのエルヴィン ヴェルヴェッケンさんがニセコクラッシックのUCI派遣コミッセールとして訪日したのを機会に東洋フレーム所属で2011〜15年 全日本シクロクロスチャンピオンの竹之内悠選手を交えたTalk EventがあるよとTanne巨匠から教えられ それにはみゆきさん達TOYO Girlsも参加するに違いないと踏んだ僕は まず申し込みw

当日は出張先の狭山から移動 初めてレッドアローにも乗れました

(しかしカメラ忘れてiPhone撮影のみになってしまいましたw

   いや〜 久々の ブログだwww )

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そして高田馬場から慣れない地下鉄を乗り継ぎ 勝どきに到着。 

通りの角に十返舎一九のお墓

f:id:abema145:20170713001350j:plain  ちょっと早めに着いたので清澄通りを渡って反対側の居酒屋さんで生ビール

枝豆も直ぐは出てこない。二杯目飲もうかと言う時に茹でたてが来ました。

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ダンス/バレースタジオとバレー用品店等のコンプレックスの1Fに東洋フレーム 東京ギャラリーはあり 会場はその二階のレストラン 「まめプラス」

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ショールームとサービスワークショップが融合したギャラリー

隣のChacottも時間があればのぞいて見たいスポット♪

入り口フローリングにはネームプリント

f:id:abema145:20170715000637j:plain  店内 出待ちの竹之内選手

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自転車用鋼管の名品 COLUMBUSのポップ(CrMo鋼バテッド管のSL、なんか重いスプライン管SLX、しなやかに軽いNiVaCr鋼のGENIUSも好きでした)

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竹之内悠選手 歴代のナショナルチャンピオンジャージ (豊岡英子選手のナショナルチャンピオンジャージが並ぶ まんま亭の一角を彷彿とさせる)

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 そして19時からイベント開始 こんな雰囲気。月曜ということもあって予定よりも少なめの参加者、かつ「プロ」が多いw UCI男女エリート選手やプロ観戦者、巨匠など。民間人は僕を含めて少数www 多分僕が最遠距離参加?でも賞は無かったw

また 女子はいつもコースで見るカッコと違っておしゃれしてるので見間違えるwww

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 向かって左から今回の企画、ファシリテーションを行なった東洋フレーム石垣社長、竹之内悠選手、メインゲスト エルヴィン フェルヴェッケン氏 そして 今回のコーディネートと通訳をされた橋川容子さん。

手前 竹之内風味のヘアスタイルは臼杵レーシング加藤選手、(夏場は埼玉サイクルプロジェクトでアシストとして活躍中!)バイトをサボって参加か?

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 当日の話題は 受付で渡された 橋川さんが用意されたこのコピーから(メモでだいぶ汚いw)始まりました。

ベルギーの地図。サイクロクロスが盛んな欧州の中でも最高のCyclocross Kingdomと言われ現在も世界選手権チャンピオンを輩出し続けるベルギー。

しかし中でも黒丸で示した アントワープ州(Antwerpen)の町は突出して世界チャンピオンを産み続けています。現代最強の選手と言われた Sven Nys そして ゲストのヴェルヴェッケンさんもアントワープの出身です。それはなぜか?

石垣社長が問い 橋川さんが伝え ヴェルヴェッケンさんが答え それをまた橋川さんが通訳するという基本的なルーティンで進んで行きます。

それはなぜか?

「いくつかの理由があると思いますが、一つにはアントワープ州は砂地や松林が多くテクニカルなトレーニングに適した環境だということです。ベルギーも西の方は草原が多くなり環境が大きく異なります。

また 二つ目はオランダ国境が近く(オランダもベルギーと並んでサイクロクロスが強い)レース交流が盛んだということ。

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そして三つ目は子供達を自転車やサイクロクロスに向けさせるイベントを多く行うことでしょうか。大きなレース 例えば州内の町で国内選手権が開催されるような場合、それに続けて子供向けのレースイベントを行います。当然ナショナルチャンピオンやトップクラスの選手達もそこに参加して子供たちを助け指導します。小さな町でも400人程の子供達が集まります。

それは サイクロクロス競技に必要な体力・パワー強化は18歳くらいからでも十分間に合うがテクニックを身につけるには8歳くらいから始める必要があるからです。

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※90年代中盤からほぼベルギーの世界戦独占が続く

世界自転車選手権男子シクロクロス歴代優勝者 - Wikipedia

 

石垣社長「じゃ悠はそのベルギーを拠点に長く活動してるけど それはなぜなの?」

竹之内悠選手「僕は17歳からベルギーでレース活動するようになりましたが なんで彼の地の選手はこうも強いのだろうと考えるようになり 夏の間は何をしてるのかレースシーズンだけでなく通年ベルギーにいて それを見てやろうと思い5〜6年前から暮らすようになりました。」「まぁ 住んでるのは草ばっかりの西の方ですけどねw」

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ところで二人の記憶に残るレースは?

竹之内悠選手「ジュニアからアンダー23になったレース。ジュニアでは20位くらいを走れてたのでそれなりに自信があったのに 終盤トップの選手に周回遅れにされた時。僕はもうそれこそ必死でもがいて走ってるのにその脇を『Excuse me〜』とか言いながら片手を上げて挨拶して抜いていく。ああこの差なんだと思いました」

ヴェルヴェッケンさん「ネガティブな記憶ですが そこまで積み上げて万全の状態で挑んだのに 前年同様のマリオ デクレルクに勝てず2位になってしまった1999年の世界選手権ですね。優勝できた2001年の世界選手権はもちろん記憶に残ってますが」

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機材の話はどうですか?

ヴェルヴェッケンさん「昔のサイクロクロスのレース映像を見るとほとんど皆 自転車を担いでいますよね?でも今ははるかに乗車率が高い、それは乗れるか乗れないかということもあるし乗った方が速いということでもあります。それに対する機材の恩恵は大きいですね。

まずはタイヤ 昔は28mm(?記憶薄い)幅だったが今は33mm幅まで許されます。そのためエアボリュームもかなり違い走破性が劇的に良くなっています。

次に変速レバー、昔はバーエンドコントローラーでしたが ブレーキレバー一体型STIの登場は画期的でした。

またフレーム材料の進化は軽量化に貢献しました。アルミ? 違うな スカンジウム?いや違うな。。。 あとはビンディングペダル ただあれは初期の頃には外したいときにうまくいかず転倒しそうになりました。昔はなんて言ったけ?ペダルに足を固定するの 英語で トゥクリップ? ベルト? そうベルトで縛り付けてましたよね。

最近だと ディスクブレーキ、2000年代からMTBでは普及し常識になって、シクロクロスもすでに使用が認められている、ロードはまだなんとも言えないですが しかし例えばフロントのホイール交換はディスクブレーキだと5秒でできます。

ただ僕は実際レースで使った事ないから その辺りは悠の方が詳しいんじゃないか」

(竹之内選手のバイクで説明するヴェルヴェッケンさん)

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竹之内悠選手「それまで あまり気にしてなかったけど2016年シーズンになったら欧州でもディスクブレーキが急速に普及しだしましたね。スタートラインに並ぶと トップ選手達はディスクブレーキ そして僕を含む中位以降の選手はカンチブレーキ、まるでカテゴリーがそれで線引きされているみたいに綺麗に分けられたんですよw で周りの選手にディスクにしないのか?って聞くと『いやしたいけどお金ないし。。。』とか返ってきて。。。そしてレース

コーナーでギリギリブレーキングして突っ込んでいく僕の脇をディスクブレーキの選手がノーブレーキでパスしてその先で減速して曲がっていくんですよ! で こりゃまずいと思って 早速石垣さんに連絡『欧州はもうディスクが来ています、やばいです!』って」

石垣社長「ディスクブレーキ化は解っていて準備もしていたので それを受けてすぐに対応を取りましたね。

ところで 日本と欧州のレースの違いって何でしょうか?」

竹之内悠選手「平均速度の違いだと思います 彼らについて行くと路面に目が追いつかないくらい速いです。日本なら50km/hほどで曲がるコーナーを100km/hで曲がるイメージです。日本の感じからすると随分広いコース幅を取っている緩いコーナーでも高速なのでタイトコーナーになり その幅をいっぱいに使って曲がり込みます。」

ヴェルヴェッケンさん「コース設営の観点から言うとShow Upも含めコース幅は規定の3mより広く4m以上の方が テレビ映りも良いし スポンサーバナーの写りも良くなりますね。そして難しすぎず 優しすぎないバランスのとれたコースセットも重要な要素です」

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石垣社長「ところで本日のサブゲスト和佳ちゃんは去年世界戦に代表として参戦したけど 欧州のコースの感想はどうですか?」

武田和佳選手「和佳ちゃんですw やはりコースがダイナミックだと言う事ですね アップダウンとか路面とか含めて全然違いました」

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で 食事も始まり 時間も押して来て 質問コーナーや記念撮影コーナーなどで

幕を閉じました。

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 ここで 臼杵レーシング加藤選手直球な質問

加「竹之内選手はブレーキパッド何使ってますか?」

竹之内悠選手「レジンです でもMTBはメタルです。リジッドフォークのシクロクロスバイクはガツンと効きすぎるのであたりの柔らかいレジンパッド。逆にフロントサスのTBは効き始めの立ち上がりがサスの沈み込みで緩くなるのでソリッドなメタルパッドです ー すみませんねコアな話題で(と他の人に)」

加「ディスクに切り替えたとき慣れましたか?問題はなかったですか?空気圧は?」

竹之内悠選手「去年の野辺山がレース初使用でした ただフィジカルコンディションが悪く目が全然追いつかない感じでそのレースは上手くいかなっかたですね、機材的には問題ないです。エアは1.4BARだったかな?」

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一番のベルギービールは?と訊かれ ヴェルヴェッケンさんは

「DuvelやChimeiが有名だけど お勧めはTripel Karmeliet」だそうです

(橋川さんのスマホ画像)

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まずヴェルヴェッケンさんとツーショットしたのち

              「じゃ次 悠くんも入っていいわよ」

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         楽しい時間をありがとうございました

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and Cyclocross Girls

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Epilogue

3回の元世界王者を尻目に まず5回の元全日本覇者と握手する加藤くん

驚きを隠せない三度アルカンシェルを着たヴェルヴェッケンさん

加「実はファンなんです バイクにサインもしてもらったんです『とーよ〜号』って

抜くときは声をかけてくださいね^^;」

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 おしまい、

 

 

 

 

メタセコイアの向こうに/Beyond the trees of Metasequoia · Ayako Toyooka

この週末はマキノ、 関西シクロクロス第4戦 UCI‐2 琵琶湖の北端、色づくメタセコイアの並木の向うのマキノ高原。 

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 2011年 シクロクロス全日本選手権はここで行われ 「世代交代」と言われた 9連覇の男子エリート辻浦圭一が竹之内悠に破れた歴史的なゲレンデ。

 そして思い出すのは女子エリート全日本7連覇のかかった豊岡英子と宮内佐季子の戦い

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それぞれが積上げたものをぶつけあった40分。

マキノはそういうストイックな勝負にふさわしい雰囲気がある。 

開放的でファンな野辺山とは真逆とも言える佇まい。

(女子エリートのレースでも口が滑ったMCが「世代交代」と言ったのはここだったたか、しかし宮内のほうがお姉さん)

 

豊岡英子 7連覇含む驚異の全日本8勝。

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TOHOKU CX Project 2016 #1 SAGAE Round UCI-C2/JCX Sr.3rd : Part of AJOCC

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シクロクロスとしては今季国内最初のUCI管轄レース(UCI Class2)が 東北シクロクロスプロジェクトの2016年度第1戦としてAJOCC JCX戦と併催される形で10月30日に山形県寒河江(さがえ)市の多目的水上施設「グリバーさがえ」で開催され観戦に行って来ました。

UCI 戦レポートと一緒にまとめていたAJOCC戦部分のサマリーです。

レースの流れは 午前中 カテゴリー3+4(併走)、マスターズ+カテゴリーL2、カテゴリー2、キッズ1+2と行われ 表彰式のあと

午後にエリート女子、エリート男子の UCIレースが行われました。

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